Xbox360エミュレータXeniaでアーマードコアをPCでプレイ!

ARMORED CORE
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フロムソフトウェア期待の新作 ARMORED CORE VI の発売日が8月25日に決定されましたね!

身体が闘争を求めたのでXbox 360を引っ張り出してきてAC4・ACfa・ACV・ACVDと各種遊んでみたのですがXbox 360はデカいし煩いし熱いし非常に使い勝手が悪い。そしてロードがすごく長い。

そんなわけでXbox 360 エミュレータ「Xenia」を導入してPCでXbox 360版アーマード・コアシリーズが動作するのか試してみました。

エミュレータ自体に違法性はありませんがソフトウェアを不正に入手するのは著作権法の面からもセキュリティの面からも危険なのでやめましょう。

Xbox 360 エミュレータ Xenia の導入

Xenia公式からエミュレータをダウンロードします。

xenia - Download
xenia is a BSD licensed open source research project for emulating Xbox 360 games on modern PCs.

詳しい導入方法や初期設定などはEmuLogさんを参考にしました。

Xbox360エミュ Xeniaの導入と初期設定など | EmuLog
現在唯一のXbox360エミュレータ Xeniaですが、そういえばここしばらく試してなかったなーという事で久々に起動してみたら思ってた以上にヌルヌル動くようになっていたので、そろ...

Xenia はゲームパッドを自動認識してくれます。私は「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ 2」を使用していますが、特に設定することなくすべてのボタンが動作しました。

XeniaにはMaster版とCanary版があります。Canary版はMaster版には無い変更が加えられたバージョンで、Master版で動かないソフトが動いたり、その逆もあるみたいなので両方導入してみるのも良いでしょう。

Xbox 360 ゲームソフトのリッピング

Xenia公式のクイックスタートガイドを参照します。

Quickstart
Xbox 360 Emulator Research Project . Contribute to xenia-canary/xenia-canary development by creating an account on GitHu...

Xbox 360 ゲームソフトのリッピングとセーブデータ等の移行に必要なものは以下になります。

  • Xbox 360本体
  • ゲームソフト
  • 16GB以上のUSBストレージ

Xbox 360本体にUSBストレージを接続、必要ならフォーマットする。

ゲームソフトをドライブに入れて、X ボタンを押してゲームのインストール。保存先に「USBストレージ」を選択。

USBストレージをXbox 360本体から取り外し、パソコンに接続。中身を適当な場所にコピー。

USBストレージ(例:AC4のファイル構成)
└ Content
 └ 0000000000000000
  └ [8桁のゲームID]
   └ 00004000 (ゲームデータ)
    ├ [32桁の数字].data (フォルダ)
    └ [32桁の数字] (拡張子のないファイル)

Xeniaを起動して00004000フォルダ内にある [32桁の数字] (拡張子のないファイル) を読み込むとゲーム起動。ISO化しなくても大丈夫でした。

ゲームデータ

Xbox 360 セーブデータ等の移行

Xenia公式のクイックスタートガイドを参照します。

「DLCのインストール方法」ですがセーブデータやレギュレーションファイルなども同様の手順で移行できます。

Quickstart
Xbox 360 Emulator Research Project . Contribute to xenia-canary/xenia-canary development by creating an account on GitHu...

Xbox 360本体にUSBストレージを接続。

Xbox 360本体のダッシュボードを操作し 設定 > システム > ストレージ へ移動。

HDDからUSBストレージへDLCファイルやセーブデータ等をコピー(セーブデータなど一部のファイルはコピー不可なので移動する)

USBストレージをXbox 360本体から取り外し、パソコンに接続。中身を適当な場所へコピー。

Velocity をダウンロードして、データを抽出します。

Releases · Gualdimar/Velocity
A cross-platform application built using the Qt framework that allows you to browse and edit Xbox 360 files. - Gualdimar...

xeniaインストールフォルダのcontentフォルダ内に抽出したいデータと同じ名前のフォルダを作成し、抽出したデータをコピーする。

抽出するデータ(例:AC4のセーブデータ)

USBストレージ
└ Content
 └ [16桁の数字]
  └ [8桁のゲームID]
   └ 00000001 (セーブデータなど)
    ├ GAMEDAT0000 (セーブデータ このファイルをVelocityに読み込ませてデータ抽出)
    ├ ASSMBLY0000 (機体図面データ)
    ├ PAINT0000   (ペイントデータ)
    └ REGULAT0000 (レギュレーションファイル)

xeniaのインストールフォルダ
└ content
 └ [8桁のゲームID]
  └ 00000001
   └ GAMEDAT0000 (この名前のフォルダを新規作成)
    └ (抽出したファイルをここにいれる)

Velocity でデータ抽出がうまくいかない場合は以下を確認してみてください。

  • Extract all ではなく、ファイルを選択して Extract Selected で抽出してみる
  • 入力・出力ファイルパスに日本語文字列が含まれているフォルダが無いことを確認する
  • 入力・出力ファイルパスに空白(スペース)が含まれているフォルダが無いことを確認する

セーブデータはUSBメモリにコピーではなく移動しているので、実機に戻すのを忘れないように!

Xenia で Xbox 360版 ARMORED CORE 動作確認

Xbox Liveに接続できないのでオンライン機能は基本的に使用できません。

ARMORED CORE 4

AC4

○ ゲーム動作 ○ セーブデータ ○ レギュレーションファイル

xenia.config.toml
  デフォルト設定

AC4 はデフォルトのXenia設定で問題なく動作します。

セーブデータ、機体図面データの移行、レギュレーションファイルの適用も問題ありません。

AC4レギュレーションファイルの適用

ARMORED CORE for Answer

ACfA

○ ゲーム動作 ○ セーブデータ ○ レギュレーションファイル △ テクスチャ描写バグ

xenia.config.toml
  d3d12_readback_resolve = true

ACfA は動作はしますがデフォルト設定だとゲーム中の機体テクスチャの描写にバグがあります。

ACfA機体テクスチャの描写バグ
独立傭兵の初期機体。本来は黒色のAALIYAHですが赤くノイズが乗った描写になっています。

xenia.config.toml 設定ファイルをメモ帳等で開き、d3d12_readback_resolve = true 設定することにより機体テクスチャのバグは修正されますが、ゲーム中のフレームレートが結構下がりますので私は設定しないでプレイすることが多いです。

慣れもあると思いますが、ゲームに集中しているとあまり気にならなくなりました。自分の機体の色やエンブレムを自由にカスタマイズできるのはACシリーズの売りの一つでもあるので修正されることを期待しています…。

ACfA機体テクスチャの描写修正
d3d12_readback_resolve = true 設定して正常に描写された状態。ただしFPSが下がります。

セーブデータ、機体図面データの移行、レギュレーションファイルの適用も問題ありません。

ACfAレギュレーションファイルの適用
最新レギュは1.40ですがXbox360版はゴールドメンバーシップ(有料)じゃないとDLできない…。

ARMORED CORE V

ACV

△ ゲーム動作 ○ セーブデータ × アップデート × DLC △ テクスチャ描写バグ

xenia.config.toml
  d3d12_readback_resolve = true
  protect_zero = false
  vsync = false
ACVガレージ

ACVDと基本的には同じなので以下を参照してください。

ARMORED CORE VERDICT DAY

ACVD

△ ゲーム動作 ○ セーブデータ × アップデート × DLC △ テクスチャ描写バグ

xenia.config.toml
  d3d12_readback_resolve = true
  protect_zero = false
  vsync = false

ACV・ACVDは動作自体はしますが、途中で Xenia が落ちるなどかなり不安定な状態で普通にプレイするにはちょっと厳しいです。

デフォルト設定だとACfAと同じくゲーム中の機体テクスチャにバグがあり、機体が真っ黒になります。

ACVD機体テクスチャの描写バグ
本来は金色の機体ですが真っ黒に描写されます。

xenia.config.toml 設定ファイル内の d3d12_readback_resolve = true 設定することにより機体テクスチャのバグは修正されますが、ゲーム中のフレームレートが異常に下がりプレイするのが厳しくなるので、私は設定しないで漆黒の機体というフロム脳で補完しました。

ACVD機体テクスチャの描写修正
d3d12_readback_resolve = true 設定して正常に描写された状態。ただしFPSが下がります。

protect_zero = false 設定でミッションクリア後にフリーズする問題を解決できます。

vsync = false 設定でフレームレートが向上してぬるぬる動くようになります。私はぬるぬる過ぎて3D酔いしたので設定していません。この設定はお好みで。

ゲーム内の時計がズレています。user_country = 53 (JP) や user_language = 2 (ja) を設定しましたが直りませんでした。どうせオンラインに繋げないしプレイに影響はありませんので放置します…。

セーブデータや機体データの移行は問題ありません。

ACV系のアップデートはAC4系のレギュレーションと違ってストレージに保存するファイル形式ではないためXeniaに適用することは出来ない模様。実機ではオフラインでも自動適用されるのでどこかに保存されているはずなんですがダッシュボードからアクセスできる範囲にはありませんでした。

ACVのCOMボイス「COMTYPE・STANDARD(AC)/CV:田村ゆかり」を実機で購入したので、DLCファイルを展開してみましたが適用されませんでした。カタログ形式なのでXbox Liveサインインが必要になるのかもしれません。

まとめ

AC4~ACVDはPS3とXbox 360で発売されましたのでどちらのエミュレータも使うことができます。

Xbox360版のACV・ACVDの動作は不安定です。このあたりは今後の改善を期待したいですね。

Xbox 360版で遊ぶメリットは実機があればゲーム吸い出しが楽なところでしょうか。PS3のゲーム吸い出しは実機にCFWを導入するか特定のBDドライブが必要になりますのでちょっと大変のようです。そのかわりエミュレータ本体の動作は安定しているようですが…。

パソコンでゲームをするときは安定感があり操作しやすい箱コンがおすすめです!

それでは皆さん、楽しい戦場ライフを!

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