よみうりランド花景の湯 値段は高いが満足度も高いサウナ特化施設!

温泉
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電車と徒歩で行ける範囲で東京西部の多摩・府中・調布周辺の日帰り温泉・スーパー銭湯に通い詰めたので独断と偏見でおすすめを語る。

2024年3月6日にオープンした『よみうりランド 花景の湯』に行ってきましたので、忖度なしにレビューしたいと思います。

花景の湯について

絶景露天風呂 花景の湯(2024.3 OPEN )|【HANA・BIYORI】
新感覚フラワーパーク「HANA・BIYORI」に新設される、天然温泉を有する日帰り温浴施設の名称を「花景の(かけいのゆ)」に決定しました。2024年3月に開業予定です。「花景の湯」が誕生することで、「景・花・食」を三本柱に、HANA・BIY...
花景の湯の特徴
  • 植物園『HANA・BIYORI』の入館料を含むため近隣施設より値段は高め
  • 新築のため綺麗で最新の設備が整っている
  • 絶景露天風呂の眺めが最高
  • 天然温泉だが掛け流しではなく循環式
  • 全体的にお湯の温度が高め
  • 最新のサウナや水風呂・外気浴スペースがものすごく充実しているサウナ特化型施設
  • 小学生未満は入館できないので落ち着いた雰囲気
  • 個人的に岩盤浴は残念

料金と支払い方法

入館料金
(公式オンライン価格)
岩盤浴
平日2,300円
(2,000円)
800円
土日祝2,800円
(2,500円)
900円

『花景の湯』を新設するために閉店した『よみうりランド 丘の湯』に比べて約3倍の価格になっているためクチコミ等では不満が溜まっているように見られるが、『丘の湯』とはコンセプトやターゲットの客層が全く異なるので比較するのはあまり意味が無いと思う。気持ちはわかるけどね。

公式オンライン『よみランCLUB』でチケットを購入しておけば300円引きになる。券売機で並ばなくて良いし当日でもチケットを買えるので使わない理由が無い。

下駄箱キーがICチップ付きリストバンドになっている。受付で入館処理後、館内の精算はすべてこのリストバンドで行う。退館時に自動精算機で支払い。現金・クレジットカード・QRコード支払い可能。ただしクレジットカードはMastercardとVISAだけなので注意。

アクセス

京王線『よみうりランド駅』から徒歩15~20分。距離はあるが大通り1本で行けるのでわかりやすい。

丘の湯よりも5分程度近くなったが、相変わらず丘の上にあるので徒歩でのアクセスは軽い登山である。多摩動物公園の1番奥にあるコアラ館のあたりまで行くのと同じぐらいキツい。

HANA・BIYORIの送迎バスが10分間隔で運転しているので有り難く利用させてもらおう。定員は20名程度なので土日祝など繁盛期は乗り切れない可能性はあるが。

施設の感想

施設は植物園『HANA・BIYORI』内にあるため、まずは『HANA・BIYORI』の入館ゲートでチケットを購入するか、オンラインチケット(QRコード)を使ってゲートを通る。花景の湯まで入館ゲートから徒歩1~2分くらい。

先述のとおり下駄箱キーがICチップ付きリストバンドになっている。

受付のタブレットで花景の湯の入館処理を行う。注意事項の確認後、オンラインチケットなどのQRコードを読み込ませる。岩盤浴を利用するときはここで選択すると課金され紙のチケットが発行される。

ゲートを通ってエレベーターで2階に上がり、バッグとタオル、館内着を受け取る。

岩盤浴を利用する場合は2階の岩盤浴受付で紙のチケットを渡し、岩盤浴着と大判タオルを借りる。

ロッカーは狭いわけではないのだが、さすがに館内着やタオルが多いためかなり手狭になる。そのため使用後の濡れたタオルを扉にかけてる人が多い。気持ちはわかるがやめようね!

館内滞在する人は濡れたタオルを入れるビニール袋を持参することをおすすめする。ここはレンタルタオルが強制なのだから施設側で用意して欲しいところだが…。

アメニティは使い捨てのボディタオル・櫛・髭剃り・歯ブラシ・綿棒などが用意されており自由に使える。

小学生未満の乳幼児・未就学児は入館できないため、落ち着いた雰囲気で大人のための癒し空間である。よみうりランドの客層を考えると意外というか思い切った運営方針だと思った。

内風呂

  • シルク風呂+電気風呂
  • 高濃度炭酸泉
  • 水風呂(シングル、通常)
  • リラックスバス・ジェットバス

シルク風呂は41℃で、電気風呂が併設されている珍しい浴槽。電気風呂も椅子に座るタイプと椅子がないタイプの2席あった。

高濃度炭酸泉は38℃くらい、炭酸濃度も高くて気持ちよかった。

リラックスバス・ジェットバスは勢いが強すぎて痛かったゾ。

注目は水風呂だろうか。男性用は2種類あって、通常の水風呂(16℃くらい)とシングルと呼ばれる一桁(8℃くらい)の水風呂が用意されていた。

シングルのほうは温度もすごいが、なんと潜水可なので通常の水風呂だとマナー違反と言われる行為を合法的に出来る。まぁ私は水風呂苦手マンなのでシングルは指突っ込んだ時点で入るの諦めたけどね…。

かけ湯とかけ水の壺があるが、かけ湯が冷たいのでここは改善して欲しいかなぁ。

洗い場はパーテーション付きとパーテーション無しの場所があった。レバーによって水流や気泡が変えられる高そうなシャワーヘッドが付いている場所もあった。

露天風呂

  • 眺望温泉 あつ湯
  • 眺望温泉 ぬる湯
  • 替わり湯

色々なお風呂があった『丘の湯』に比べて非常にシンプルである。

注目はやはりこだわりの眺望温泉だろう。都心部でありながらあの絶景は素晴らしかった。

眺望温泉あつ湯は44℃、ぬる湯と替わり湯は42℃と温度は高めである。個人的にはもっとぬるいほうが有り難かった。

天然温泉はこの辺でおなじみの黒褐色のお湯。残念ながら吐水口がないので源泉掛け流しではなく循環式のようだ。

浴槽内は4段になっているのだが、黒湯のため浴槽内が見えない。手すりの終わり際に最後の1段あるため私も含めて結構な人が転びそうになっていた。

浴槽の深さは110cmで、座るには深いし立つには浅い微妙な深さである。

屋根が一切無いので悪天候時の入浴は厳しい。その分夏場に身体を焼きに来るのには良いかもしれない。

景色を眺めてゆっくり入浴したいのに、よみうりランドのジェットコースターの稼働音や歓声が常に聞こえてくるので落ち着かない。個人的にはマイナスポイント。

サウナ

  • オートロウリュウサウナ

最新の施設だけに流行のサウナに力を入れている感じが伝わる。

20分間隔のオートロウリュウサウナで、室内は3段。かなり広くて30人くらいは入れる。

出入口の風が席に当たらないように工夫されている。季乃彩の反省点を活かしているなw

外気浴スペースはかなり豊富で、露天風呂側に大量の椅子があるほか、サウナ横・脱衣所に繋がる専用の外気浴スペースあり。私が通ったことのある施設の中では一番充実している。

サウナマットがサウナの入口ではなく外気浴スペース入口のほうにあるので気が付いていないのか、半分くらいの人はサウナマットを使っていなかった。

蒸風呂系は無く、オートロウリュウサウナのみである。

岩盤浴

個人的には残念な岩盤浴設備だった。

岩盤浴エリアに入るための専用ゲートは下駄箱キーが必要になるのでロッカーに入れっぱなしにしないで装着してこよう(1敗)

まず岩盤浴エリアに無料の給水器が無い。カフェっぽいのが併設されており基本的に飲み物は有料である。

フルーツなどが浸けられている有料のデトックスウォーターは800円で専用ボトルを買えば当日は飲み放題になるという、なんともケチくさいサービス。すでに高額な入館料と岩盤浴代払ってるんですよ!

ボトルがあれば今後いつでも飲み放題というのなら考えたが、当日のみである。後日ボトル持参してもバレなさそうではあるがアレどうやって管理するんだろうね。

ちなみにそこそこボトルを持っている人を見かけた。みんなお金持ちなんだなぁ…私ならポカリ4本買うけどね…。

岩盤浴利用者専用の休憩所は椅子が多く、横になれるスペースが少ない。

冷蔵庫内に個別の鍵で管理できるスペースがあるのは良かった。名前やマークを書いておいても共用の冷蔵庫だと心配だからね。

火窯の間

各岩盤浴の前室的な場所でありながらプレートタイプの岩盤浴が楽しめる。

岩盤浴ってどうしても閉鎖的な場所が多いが、一部の壁がガラス張りになっているので明るく開放感があり、眺めがとても良いのでここは評価したい。

しかし部屋が広く、人の出入りも激しく、ガラス張りのせいで断熱性能が低いため部屋の温度はかなり低いので全く汗が出ない。

秘密基地みたいな半個室のような場所から、パーテーションがなくフリースペースに近い場所もあるので案の定グループで利用しておしゃべりしている年配の女性客が多い。

窓際にある籠枕は良いのだが、他の席にある かまぼこみたいな枕が固くて最悪。

ミスト岩盤浴

毎時30分になると日本の四季をモチーフにした約15分間のプログラムが始まり、部屋全体が雲海のようなミストで包まれて音楽と光で幻想的なイベントを楽しめる。

プログラムが始まると途中の入室ができなくなる。退室はできるが再入室不可。

温度は低めであるが湿度が高いのでかなりびしょびしょになる。

身体への負担が少ないのは良いが…これ汗じゃなくて結露してるだけだよね…?

白樺の間

岩盤浴エリアで唯一マシだったところ。岩盤浴ではなく普通のサウナだが。

温度計では約70℃とサウナにしては少し温度が低めで入りやすい。定員は約10名程度。

白樺?の木の香りに満たされているので気持ちが良い。

セルフロウリュができるが他の利用客も居る状態なのでちょっと気を使う。

外気浴スペースが併設されているので即気持ちよくなれる。

プライベートサウナ

有料の4人用が1室と、無料の1~2人用が4室ある。

利用説明が不親切すぎてみんなプライベートサウナの使い方がよく分からず戸惑っていた。

予約者がおらず部屋が空いていたら普通に使って良くて、部屋が埋まっていたら予約用紙に鍵番号を記載して待ち、部屋が空いたときに部屋の前にいなかったら順番飛ばすねっていうルールだと思うのだが正直自信がない。

デジタル化された最新の施設でありながら、なぜかここだけ超アナログな管理である。

とりあえず平日でそこそこ空いていたので利用してみた。室内は3畳くらいのスペースに、サウナストーンと2人掛けスペースのシンプルな作り。15分砂時計あり。

他人を気にしなくて良いので楽ではあるが、セルフロウリュ用のアロマ水は有料である。こういう細かいところで追加料金を取ってくるのが地味にイヤらしい。

ちなみにロウリュしないと温度が低くて微妙だった。

入室時はドアにかかった札をひっくり返して『利用中』の表示にしておこう。使用後は元に戻すのを忘れずに。

土日祝のように混雑する日は民度が試されるなぁと感じた。予約制じゃなくて普通に並ばせて空いたら使うほうがシンプルで良いのでは…。

休憩所・食事処

1階にはリクライニングチェアが並んだ休憩スペースがある。館内着の着用が求められ、使用済みの岩盤浴着もNGであるが衛生的に仕方ない。60席くらいあったが平日でも午後は満席だった。

入館料の値段的にお風呂に入ってすぐ帰る客は少なく、館内滞在者が多いことは容易に想像できるだろう。オープン直後で混雑しているだけかもしれないが、近隣施設の土日祝の混雑状態から考えても休憩所の席は今の1.5倍~2倍くらいは欲しかったなぁ。

館内各所に椅子が配置されていたり、晴れた日なら2階の外テラスでも座れるので休憩するだけなら場所はそれなりにある。

漫画の量は多いが館内各所に散在しており使い勝手はものすごく悪い。寝ころびスペースにある少年漫画は利用者が邪魔で取れないし、青年漫画の大半は有料岩盤浴エリアにあるので一般利用者は読めない。

ちなみに1階に降りる階段の踊り場にある点字ブロックが殺人的な痛さなので踏まないように気をつけよう。

食事処は『美食ノ極』というかっこいい名前がついたレストランがある。お昼のピークは終わっても15:30ぐらいまでは待っている人がいてすごく混雑していた。

席についたらタブレットでメニューを選び、リストバンドのICタグで認証して注文する。スーパー銭湯の飲食店はセルフサービスのところも多いが、途中でお冷を注ぎにきてくれるなど扱いは高級店並である。食べ終わった食器類はそのまま席に残して退席して大丈夫。

内覧会などに参加したニュース記事では『銀座おのでら監修 まぐろ御膳(3,700円)』や『HANA・BIYORI御膳(2,700円)』のような高額メニューしか紹介されていないので富裕層向けの高級レストランなのかと思いきや、一部のメニュー以外は1000円前後の普通の料金なので安心。

しかしせっかくならここでしか食べられないモノを食べてみたくなるではないか。

というわけで『天然本まぐろ 握り3貫 (2,080円)』を食べてみた。1貫約700円の高級寿司である。風呂に入りながら直前まで普通の定食にするか悩んだ。だが銀座おのでら監修である。つまり実質憧れのザギンでシースーってヤツである。

さっそく食べてみる。口の中でとろける本まぐろはもちろん、熟成された赤酢を使ったシャリがめちゃくちゃ美味しかった。さすがにいい値段するので毎回は食べられないけどね…。

その他

せっかくなので帰る前に『HANA・BIYORI』を覗いてみたが、30分もあれば回りきれてしまう程度の広さで若干拍子抜けした。

昔、花を擬人化したゲームを遊んだことがあるので見たことある名前の花だなと少し楽しめた。

よみうりランドが初音ミクコラボ中だったので『HANA・BIYORI』にもミクさんがいた。かわいいね。

まとめ

入館料は少し高いが、最新の温浴設備を体験できることや館内着・タオル・髭剃りや歯ブラシなど他施設では有料のアメニティ料金込みと考えると、そこまで不満を感じる料金ではなかった。

特に流行のサウナ・外気浴に力を入れているので好きな人にはおすすめしたい。

しかし綺麗で最新なだけで設備的には普通のスーパー銭湯とほとんど変わらないし、この入館料を取るなら休憩所や岩盤浴など改善して欲しい部分がちょいちょい見受けられる。今後に期待したい。

ねこつき
ねこつき

丘の湯のように銭湯感覚で通うことはできなくなったのは残念ですが、都内の温泉施設はどこも芋洗い状態なので値段は高くてもゆっくりしたい人にはおすすめの施設です。

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