スギ花粉対策の舌下免疫療法を5年間続けた体験談です。
費用や期間、実際の効果などを振り返っていきたいと思いますので、花粉症で悩んでいて舌下免疫療法を受けたい方の参考になれば幸いです。
舌下免疫療法について
舌下免疫療法とは、アレルギーの原因物質(アレルゲン)が配合された薬を舌の下に毎日投与して身体に慣れさせていく治療法です。健康保険が適応されます。
通常の花粉症の薬はあくまで症状を抑えるだけですが、舌下免疫治療では体質そのものを改善していくのでアレルギー症状の軽減や根本的な治療が期待できます。
スギ以外が原因の花粉症には効果が無いので注意。
グラップラー刃牙の「負傷した部分に更なる負担を与え肉体に対応させてしまう 古流武術にはいくつもの実証例がある」ってやつですかね。スゴいね人体♥
舌下免疫療法はどこで受ける?
舌下免疫療法は専門的な治療法なので内科より耳鼻咽喉科・アレルギー科を掲げている病院で治療を受けるのがおすすめです。詳しくは医師に相談してみましょう。
スギ花粉が飛散している時期は治療を開始することができないので6月~11月に受診します。
長期間の治療になりますので通いやすい場所で待ち時間は短く、信頼できる医師が居る病院が良いでしょう。
舌下免疫治療法の薬
「シダキュア スギ花粉舌下錠 5,000JAU」という薬を1日1回服用します。

シダキュアは無味無臭のラムネ菓子みたいな感じで、口の中でサーッと溶けていきますのでとても服用しやすいです。

最初の1年目は「シダトレン スギ花粉舌下液2,000JAU/mLパック」という薬を使用していました。
わずか数mlの液体なのですが、これが非常に不味かった……。子供の頃に小児科で処方されたカゼ薬みたいな、なんとも言えない甘苦い味ですごく苦手でした。
正直シダトレンだったら5年間続けることはできなかったと思います…。
舌下免疫療法に必要な期間と費用
舌下免疫療法に必要な期間は3年~5年で、2ヶ月に1度病院に通います。
保険適応なので診察代と薬代で約3000円。1年間で約18000円。5年間で約90000円。
舌下免疫療法の体験談と実際の効果
私は2018年夏から2023年夏まで5年間舌下免疫療法を行いました。
舌下免疫療法を始める前は、毎年2月下旬から4月下旬頃まで約2ヶ月間花粉症の薬を飲み続ける必要がありました。
さすがに1年目の2019年春はあまり効果がありませんでした。
変化があったのは2年目の2020年春ですね。この年は花粉量が少なかったこともあり花粉症の薬は飲まずに過ごせました。
このまま花粉症から開放されるかと淡い期待をしたのですが…。
残念ながら2021年春、2022年春、2023年春は症状が出てしまいました。しかし3月上旬から下旬に掛けて2週間程度薬を飲むだけで過ごせています。
免疫量は数値でわかるものでもなく、毎年花粉の飛散量が違うこともあり、なかなか効果を実感するのは難しいですね。
まとめ
残念ながら花粉症から開放されて薬が不要になることはありませんでしたが、2ヶ月続く苦しみが2週間程度に軽減されたのでそれなりに効果はあったと思います。
効果は一生続くわけではないそうなのでまた花粉症が酷くなる可能性がありますが、いまのところ私は舌下免疫療法を行って良かったと感じています!
舌下免疫療法が気になる方は是非お近くの耳鼻咽喉科・アレルギー科で相談してみてください。