資源有効利用促進法に基づき液晶ディスプレイはゴミとして処分することができなくなりました。
液晶ディスプレイの処分方法を調べて実際に自分で処分してみたので、同じ用に不要な液晶ディスプレイを捨てたい方の参考になれば幸いです。
液晶ディスプレイの処分方法と費用
適切な処分方法については「パソコン3R推進協会」のウェブサイトでわかりやすく案内されています。
メーカーまたはパソコン3R推進協会による回収・リサイクル
基本的にメーカーで回収・リサイクルを行っていますが、メーカーが不明だったり倒産している場合や、メーカーから委託されている場合はパソコン3R推進協会で回収・リサイクルを行います。
パソコン3R推進協会のトップページから各メーカーの窓口一覧がまとめられています。
リネットジャパンによる回収・リサイクル
環境省・経済産業省認定業者であるリネットジャパンによる回収を依頼する方法があります。
PCリサイクルマークが無い場合はパソコン3R推進協会で回収するより安く済ませることができます。
注意点としては「縦・横・高さ3辺の合計が140cm以内」および「20kg以下」に収める必要があるので、大きい液晶ディスプレイは回収できません。
メーカーやモデルにもよりますが、スタンドを外した状態で27インチは60cm×35cm×6cm、32インチは70cm×40cm×8cmくらいなので、140サイズは32インチの液晶ディスプレイが限界になるかと思います。
パソコン本体を同梱する場合、ノートパソコンなら可能ですがデスクトップパソコンは厳しいですね。

リサイクルショップやフリマアプリ・ネットオークションなどで売却する
壊れていない液晶ディスプレイであればリサイクルショップやフリマアプリ・ネットオークションなどで売るという方法があります。
送料や梱包などの手間・費用が掛かりますが、意外と高値が付く場合もあります。
怪しい不用品回収業者を利用するのだけはやめましょう。
高額請求や不法投棄などトラブルに巻き込まれます。
PCリサイクルマークについて
PCリサイクルマークは、2003年10月以降に販売されたパソコンや液晶ディスプレイに貼付または印字されています。このマークがあると回収・リサイクルが無償になります。
こう記述するとお得に感じるが、実際には販売時に費用を上乗せしているので先払いしているだけですが…。
このPCリサイクルマークの扱いについてはメーカーによって異なり、本体に貼付・印字されている場合と購入後メーカーに申し込みを行い後日郵送される場合があります。
後者の場合メーカーが事業撤退や倒産した場合はPCリサイクルマークの入手ができなくなり追加で処分費用が再度発生する可能性があるのでできるだけ早めに入手しておくのをオススメします。
届いたPCリサイクルマークはすぐに液晶ディスプレイに貼っておきましょう。このシールを紛失すると追加で処分費用が発生します。
一部のメーカーはシリアル番号で管理してくれているのでPCリサイクルマークがなくても処分費用が掛からない場合がありますので、購入したメーカーの処分方法を確認してみることをおすすめします。
液晶ディスプレイを実際に処分してみた(無料)
今回処分したのは I-O DATA LCD-AD194VW という古い液晶ディスプレイです。

19インチの液晶パネルで最大解像度が1280×1024、縦横比は4:3のため横長液晶ディスプレイが一般的になった現在ではかなり窮屈な印象。
一応液晶パネル自体は生きており接続すれば表示される状態。しかし購入時は白色だったフレームが日焼けと黄ばみでクリーム色に変色していて、さらにボタン類がいくつか破損しておりスピーカーの音量を下げることができないジャンク品。
映像入力端子もD-subとDVI-DしかなくDisplayPortやHDMIが無いので最近のパソコンではそもそも接続できないので需要が無く…。
メルカリに出品していましたが送料と手数料ギリギリでも半年以上売れなかったので処分することにしました。
メーカーであるI-O DATAのホームページから液晶ディスプレイの回収を依頼します。
液晶ディスプレイ裏面のラベルにPCリサイクルマークが無いので処分費用掛かるのイヤだなぁと思って押入れの奥に封印していたのですが、そもそもこれいつ購入したっけ…と思って調べてみたら、2005年から2007年頃に販売されていた液晶ディスプレイでした。
『PCリサイクルマークが無く、2003年10月1日以降に購入したディスプレイ』に該当するので無料で回収・リサイクルを行ってくれるようです。
申込時のリサイクル対象製品確認の画面でシリアル番号を入力すると確認結果が表示されましたので安心です。

申込画面の入力フォームに住所や氏名・メールアドレスなどを登録すると、1週間から10日程度で『エコゆうパック伝票』が届きました。
液晶モニタ本体とスタンドを適当なダンボール箱に入れて、届いた『エコゆうパック伝票』を貼り付けて、近所の郵便局窓口に持っていき発送するか集荷に来てもらい完了です。着払いなので送料の負担もありません。
まとめ
真面目に環境への取り組みを行っているメーカーはWebサイトでリサイクルの実績を公表しています。
安いからといって怪しい業者の製品を購入するのではなく、責任感のあるメーカーを応援していきましょう!
