リニューアルした稲城天然温泉 季乃彩に行ってきた話

温泉
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電車と徒歩で行ける範囲で東京西部の多摩・府中・調布周辺の日帰り温泉・スーパー銭湯に通い詰めたので独断と偏見でおすすめを語る。

2023年12月14日にリニューアルオープンした稲城天然温泉 季乃彩に行ってきました。

稲城天然温泉 季乃彩について

【2023年12月14日】リニューアルオープンのお知らせ | 稲城天然温泉 季乃彩「ときのいろどり」
東京都稲城市の日帰り温泉、季乃彩「ときのいろどり」は、一年を通して季節が感じられる天然温泉です。露天風呂、岩盤浴、サウナの他、整体・足つぼ・韓国式あかすりなどのリラクゼーションメニューや、食事処も充実。
稲城天然温泉 季乃彩の特徴
  • 最寄駅からのアクセスが良い。
  • 源泉掛け流しの露天風呂。
  • 温泉炭酸泉とファイテン炭酸泉、2種類の炭酸泉を楽しめる。
  • スーパー銭湯の中では広い岩盤浴を手軽な価格で利用できる。給水器やコスタコーヒーも飲み放題。
  • 通常の岩盤浴のほか、ミュージックロウリュを体験できる。
  • 2023年12月にリニューアルしたため比較的綺麗な施設・設備。
  • 非常に混雑している。

料金と支払い方法

入館料金岩盤浴
平日950円750円
土日祝1,100円800円

現金とクレジットカードによる支払いが可能。

受付で下駄箱の鍵を渡して引き換えにバーコード付きのリストバンドが渡される。館内の精算はすべてこのバーコードで行い、退館時にまとめて支払うタイプ。

下駄箱・ロッカーともに小銭は不要。

利用者が多いため入館・退館ともに待たされる印象。特に退館時の待ち時間は減点ポイントである。

こんなに混雑するなら下駄箱鍵の管理は辞めてお土産コーナーを廃止して自動精算機と退出ゲートを置くべきだと思うよ。

アクセス

最寄駅はJR南武線『南多摩』駅から徒歩7~8分。大通り沿いにあるのでとてもわかりやすい。

京王相模原線『稲城』駅からでも徒歩25分くらいなのでなんとか歩ける距離である。

京王相模原線『京王稲田堤』とJR南武線『稲田堤』で乗り換えになる京王線ユーザーは稲城から歩いたほうが良いかも。

稲田堤の乗り換えが最悪で、なんだかんだで10分近く掛かるので所要時間はあんまり変わらないように思える。JRと私鉄をまたぐと初乗り料金も2回掛かるわけで、浮いたお金でジュースでも買ったほうが幸せになれるかもしれない。

施設の感想

リニューアルオープン当日、9時から営業開始なのでちょっと時間をずらして10時前に到着したが50人以上並んでいてびっくりした。平日だからそこまで混まないだろうと油断していたが甘かったようだ。

先に入っている人もいるだろうし、この人数入れるのか…仮に入れても芋洗い状態なんじゃないか…と不安になりつつ、寒空の下で約30分並んでなんとか入館。

休憩所や岩盤浴で利用者が分散していたためか浴室はそんなに酷い状況ではなかった。他の施設だと休日夕方くらいの混雑度。

内風呂

  • 温泉炭酸泉 源泉循環
  • ファイテン炭酸泉 井水循環
  • 寝湯 井水循環
  • 爽楽の湯 井水循環
  • 冷水風呂 井水循環

温泉炭酸泉は天然温泉に炭酸ガスを溶け込ませた珍しいタイプの温泉だが、明らかに循環量が足りてなくオーバーフローもしていない状態で黒系のお湯ということもあり汚れがすごく目立つ。

温度は約40℃のため炭酸が飛んでしまい、あんまり炭酸泉という感じはしない。これなら普通のお風呂にしてちゃんとお湯を循環させてくれたほうが良いかなぁ…。

ファイテン炭酸泉は温度は約36℃のぬるめで、すぐに気泡がつくので炭酸濃度は高め。浴槽が狭く4人くらいしか入れない。人気のためいつも満員。

寝湯は個人的に一番のオススメ。ジェットバスじゃない寝湯は貴重である。ミクロの泡で白く濁ったお湯で温度もぬるめで入りやすい。

しかし冷水枕がお湯に浸かっていてあんまり効果がない…これ設計ミスなのでは…。

また、露天風呂の出入り口横のためドアの開け閉め音が非常にうるさい、隣とちょっと近すぎるので手の置き場に困るなどちょっと残念な点もある。

爽楽の湯はジェットバス・座湯・電気風呂などが一体になった浴槽。

冷水風呂はリニューアル当日、本物のレモンが浮かんでいた。

身体洗い場は一部の場所を除いてほとんどがパーテーション付きで隣を気にしなくて良いので助かる。シャワーヘッドも新しくて水圧も強く、吐水時間も長めで嬉しい。

露天風呂

  • 岩風呂 源泉かけ流し
  • いろどり湯 井水循環
  • くつろぎ湯 源泉循環
  • ねころび湯 源泉かけ流し

岩風呂は黒褐色の源泉掛け流しが楽しめる。温度は高め。5人程度しか入れないのでちょっと狭い。

いろどり湯は日によって実物の果物や花びらなどが浮かんでいる。屋根付きなので雨の日でも安心。

くつろぎ湯は源泉循環式だが岩風呂からオーバーフローしたお湯が流れ込んでいるため、温泉の匂いやぬるぬる感が残っている。

浴槽が広く温度がぬるめで入りやすい。循環+オーバーフローによる排水で内風呂よりお湯が綺麗である。

露天風呂の出入り口付近の植栽が邪魔で動線が悪い…。外気浴用の椅子で通路が狭くなっていることもあり、すれ違いに若干苦労する。

サウナ

  • オートロウリュサウナ
  • 草蒸し泥塩サウナ

オートロウリュサウナはスーパー銭湯によくある普通のサウナ。温度はちょっと低めかな、と油断していたらロウリュがはじまりサウナストーンに水が掛かるとなかなか強烈であった。

ドアの位置が悪いため人が出入りするたびに外気が流れ込むため満足度は低め。

草蒸し泥塩サウナは定員8人だが部屋は広くて、どの席からでも塩を取るのが困らないのが良かった。

蒸風呂系の中では温度が高めでしっかり汗が出るのでオートロウリュサウナよりもこちらがおすすめ。

顔用の泥パックが常設されていたので試してみたがすぐに汗で流れてしまい効果はあるのか良くわからん…。

最近のサウナブームに対応するためか、外気浴ができる椅子の数が多く『ととのいスペース』に力を入れている。特にリクライニングできるデッキチェアが5脚も広いスペースに並べてあった。常連さんの会話によると前は壺湯のあった場所らしい。

お尻に敷くマットを洗う専用の蛇口があるのが嬉しい。

岩盤浴

リニューアルオープン当日は混雑していたので利用しなかったが、再訪して春夏秋冬をテーマにした4種類の岩盤浴を体験してきた。

春庭楽 黄土の間 (高濃度酸素浴)

小石タイプの岩盤浴で11席。パーテーションなし。

BGMは音楽ではなく、水の音と小鳥のさえずりのようなものが流れていた。

温度はぬるめで30分ぐらい居ないと満足できないので回転率は悪い。

高濃度酸素は疲労回復やケガの治療促進などに効果があるらしい。

夏風楽 熱響の間 (ミュージックロウリュ)

今回リニューアルされた注目の部屋だが、岩盤浴というよりただのサウナのよーな…。

毎時00分と30分に大音量で音楽が流れてロウリュが始まるとめちゃくちゃ熱い。1曲分の時間で他の岩盤浴の30分程度の汗をかくことができるので時短にはなる…身体への負担は別として。

他の部屋より熱くて汗は出るのだが、寝転がれないのでミュージックロウリュの時間以外は人気が無い。

知ってる曲なら楽しめるが知らない曲が流れてもあんまり楽しくない。曲は日替りで現地に予定表は貼り出されているのだが公式HPやX(Twitter)での告知は無いようだ。

秋風楽 麦飯の間 (ラドン浴)

プレートタイプの岩盤浴で9席。パーテーションあり。

リラックスできるヒーリング系の音楽が流れていた。

温度はぬるめで30分ぐらい居ないと満足できないので回転率は悪い。

何故か出入口扉が狭く低いので屈まないといけないのだが、室内は木や竹を使用した和のテイストになっているのでもしかしたら茶室の狭い入口をイメージしているのかもしれない。

隣の夏風楽でミュージックロウリュが始まると重低音が響くのが残念。タイマー替わりにはなるが…。

冬幻楽 涼みの間

冷却室も二重扉になっており冷気が逃げないのでしっかり身体を冷ますことができる。

イメージとしては業務用のプレハブ冷蔵庫である。

床が冷たすぎィ!

その他、岩盤浴の混雑具合など

混雑度:午前☆☆☆☆ 午後☆☆☆☆☆ 夜☆☆

平日なのに結構混雑していて春と秋の岩盤浴室は午前はギリギリ待たなくても良いくらいだが午後は満席で少し待つことがあった。20時頃になると空いてくるので混雑が嫌ならこの辺が狙い目か。

岩盤浴室は1日5回程度定期的に清掃が入るので扉に貼られている清掃時間は確認しておこう。横になった直後に清掃で追い出されることになる(1敗)

岩盤浴利用者専用休憩所は綺麗で広くオシャレなのだが、クッションや椅子が埋まるとスペースが空いていてもなんか休みづらい雰囲気が出ている。秩序が保たれるのでリクライニングチェアを並べてくれたほうが助かる。

コスタコーヒーのマシンが置いてあり岩盤浴利用者は自由に飲める。コーヒーが苦手でもホットチョコや抹茶ラテがあるので助かる。

冷水機もあるので水分補給用の飲み物を持参しなくて良いのはありがたい。

岩盤浴着は汗で濡れてもベタベタしない速乾性素材で、生乾きの嫌な臭いもしないので良かった。

休憩所・食事処

休憩処は大きく分けて2箇所あり、横になれる『寝ころびの間』、リクライニングチェアのある『展望の間』、テレビのあるラウンジが一体となった場所と、岩盤浴エリア手前に漫画のある『くつろぎの間』がある。

残念ながらリクライニングチェアは隣との仕切りがないのでちょっと落ち着かない。

館内の利用人数と休憩所の数が釣り合っておらず、特に漫画のあるほうは平日でも休憩所は満席で利用できないことが多い。

喫煙所からのタバコの匂いが廊下や休憩スペースに流れてくるのは減点ポイント。

食事処は今回利用しなかったが、お昼は過ぎているのに満席の看板が立っていたので席数そんなに多くないのかもしれない。

先に席を確保してから注文口に並ぶよう看板に書いてあったのでまるでオシャレなカフェである。この方式はコミュ障ぼっちにはハードルが高いな!

その他

すべての設備がリニューアルされたわけではないようだ。『岩風呂』や『くつろぎ湯』など元々あった浴槽は温泉成分が付着した岩や古い補修跡が目立つ。

内風呂の浴槽の底のタイルに結構段差があり、仕上げの甘さが気になった。

疑問なのは系列店である『多摩境天然温泉 森乃彩』と精算方法が違うことである。こういうのは統一したほうが色々と便利なハズなんだけど……色々と大人の事情があるのかもしれない。

リニューアル記念で先着500名に記念のタオルが貰えた。

記念タオル

まとめ

リニューアルオープン当日は非常に混雑していて、あまりゆっくりできなかった。

その後も何度か通ったが、近隣施設のよみうりランド丘の湯が閉館したこともあり相変わらず混雑している。

平日でも風呂や休憩スペースが満席である。土日祝は行ったことはないが恐らく地獄のような混雑具合だろう。

ねこつき
ねこつき

比較的アクセスが良く、源泉かけ流しのお風呂と広い岩盤浴があり温泉施設としての満足度は高いのだが、非常に混雑していてゆっくりできる状態では無いのが残念。

この混雑が解消される日は来るのだろうか…。

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